不正は発見に努力するのではなく、発生出来ない状況を作り事から。
2007年 10月 26日
2007/10/26
不正は発見に努力するのではなく、発生出来ない状況を作り事から。
総て経営者が悪い。
永年流通業界にいた私は、努めて20年を過ぎたあたりから不正者探知機、万引き探知機と呼ばれる事があった。・・・・・ スーパーストアにいた時分、多くの不正を知ってしまった。
売上金を丸々横領。倉庫より高級衣料・バッグの持ち出し等・・これが、上司や上層部の者から、彼等に従順な従業員達だから手が付けられない。 最後には証拠を集めていた私にまで容疑をかぶせる始末。
手口は簡単。
1,呉服や、高級服を無断で持ち出し、外で販売し、入金したお金を懐へ入れる。
2,または、土日の忙しい時期に、店頭販売の場所へ商品を持ち出し、外レジに打ち込まずに、受け取ったお金を着服する。
3,細かい手口としては、やはり目立たぬよう、外レジで販売した物を、レジ打ちはするがレシートを渡さず、そのレシートで返金手続きをし、出したお金を着服する。
4,また、大胆な方法としては、レジ係が集計する時に、蓄えておいた打ち損じのレシートとお客様の要らないと言っておいていったレシートを混ぜ、直ぐ打ち直しの手順を踏まず、集計時 に他のレシートと一緒に取り消し作業をし、余分に取り消した分を着服する。
5,レジ登録せずに、受け取った金額を着服する。・・・とは言え、普通おつりが出るだろうとお考えの方はまだ甘い。 彼等の手法は、「この商品は三万円で、消費税込みで三万千五百円すが、お客様は何時もお買い頂いておりますので、消費税分はお引き致します。ただし公には出来ませんので、私が後でレジ処理致します。レシートはお渡し出来ませんが宜しいですね・・呉々も、お客様だからそうしたのであって、他言はしないで下さい」と話す。
6,私用で支出した領収証を使って虚偽の支払を裏付ける。 ・・・等々。
大型店のロス金の多い部門は要注意。
しかし彼等の悪知恵はまだ続く。 今度は自身が不正した金額分を、上乗せして棚卸しをする。帳尻を合わせるところまでするから凄い。 想像するだけでもまだまだ不正の手口は容易に考えられる。あくまでもこれはレジ係、販売員の手口であり、総務課等の各ポジションを加えれば、悲しいかな、可成りのロスが、抱える事になる。
時勢が時勢なので、回りで気を付ける・気を配る、寛容な仕事場を作る事が肝心だ。
しかし、こうした不正は、怒るべくして起こるものなのだ。人的な状況。システムの状況。不正など考えられない状況を作る事が、犯罪者を生み出さない、公正なシステム作りをしている企業だと評価される。
それではどんな状況を作ればよいのか。
1,組織体の環境は、コントロール意識を高めている状況にある。
2,現実的な組織目標や目的が設定されているし、浸透している。
3,禁止行為や違反行為が発見された時に、充分周知出来る、必要な措置を記述した方針書(たとえば、就業規則・倫理行動規範)がある。
4,取引に対する適切な権限授与の方針が設定(明確に)され維持されているか。
特にリスクの高い領域に対して、組織体の活動を監視し、資産を保全するための方針、実務、手続、報告書などがあるか。
経営管理者に妥当かつ信頼できる情報を提供するようなコミュニケーションシステムはあるか。
5,従業員同士の信頼関係が充実して、明るく見通し之良い職場である。 ・・・等々
そもそも、不正は起こるべくして怒る。
集金されたお金が、事務所の机の上に何気なく乗っている。
係を無闇に一人にする。
見通しので効かない、死角が多くある。
従業員通しが、余りコミュニケートが取れない、喰らい職場。
これらは総て、経営者が観察していれば、容易に防げる事。 経営者が余りにも従業員を、理解した素振りや、信頼しすぎていると、大きな痛手となる。
ある程度距離を置いて、傍観する構えも必要な事なのである。と同時に不正が起きるような空気を作らない職場を作り出す手腕が望まれる。
更に不正が起きたと思われる時点で、従業員を傷つけない方法で、取り調べが出来る方策を考えておくべき。 と共に、処罰基準事項もきちんと明確にしておくべきだ。
不正は、幾ら企業内の身内が起こしても、きちんと処罰規定があるべきで、企業の有する金品を、無断で持ち出したり、それを隠匿した場合は、役職に関わらず処罰の対象にならなければ、他の従業員に示しが付かない。
ただし、犯罪か犯罪ではないかの判断をする訳で、疑いだけで処分は出来ない。
不振だけでは処分は出来ない。 確固たる証拠を固めて、処分を決定されたし。
周りが騒ぎ始めると、無実の場合、名誉毀損罪、人権蹂躙罪が、適用される。
不正は発見に努力するのではなく、発生出来ない状況を作り事から。
総て経営者が悪い。
永年流通業界にいた私は、努めて20年を過ぎたあたりから不正者探知機、万引き探知機と呼ばれる事があった。・・・・・ スーパーストアにいた時分、多くの不正を知ってしまった。
売上金を丸々横領。倉庫より高級衣料・バッグの持ち出し等・・これが、上司や上層部の者から、彼等に従順な従業員達だから手が付けられない。 最後には証拠を集めていた私にまで容疑をかぶせる始末。
手口は簡単。
1,呉服や、高級服を無断で持ち出し、外で販売し、入金したお金を懐へ入れる。
2,または、土日の忙しい時期に、店頭販売の場所へ商品を持ち出し、外レジに打ち込まずに、受け取ったお金を着服する。
3,細かい手口としては、やはり目立たぬよう、外レジで販売した物を、レジ打ちはするがレシートを渡さず、そのレシートで返金手続きをし、出したお金を着服する。
4,また、大胆な方法としては、レジ係が集計する時に、蓄えておいた打ち損じのレシートとお客様の要らないと言っておいていったレシートを混ぜ、直ぐ打ち直しの手順を踏まず、集計時 に他のレシートと一緒に取り消し作業をし、余分に取り消した分を着服する。
5,レジ登録せずに、受け取った金額を着服する。・・・とは言え、普通おつりが出るだろうとお考えの方はまだ甘い。 彼等の手法は、「この商品は三万円で、消費税込みで三万千五百円すが、お客様は何時もお買い頂いておりますので、消費税分はお引き致します。ただし公には出来ませんので、私が後でレジ処理致します。レシートはお渡し出来ませんが宜しいですね・・呉々も、お客様だからそうしたのであって、他言はしないで下さい」と話す。
6,私用で支出した領収証を使って虚偽の支払を裏付ける。 ・・・等々。
大型店のロス金の多い部門は要注意。
しかし彼等の悪知恵はまだ続く。 今度は自身が不正した金額分を、上乗せして棚卸しをする。帳尻を合わせるところまでするから凄い。 想像するだけでもまだまだ不正の手口は容易に考えられる。あくまでもこれはレジ係、販売員の手口であり、総務課等の各ポジションを加えれば、悲しいかな、可成りのロスが、抱える事になる。
時勢が時勢なので、回りで気を付ける・気を配る、寛容な仕事場を作る事が肝心だ。
しかし、こうした不正は、怒るべくして起こるものなのだ。人的な状況。システムの状況。不正など考えられない状況を作る事が、犯罪者を生み出さない、公正なシステム作りをしている企業だと評価される。
それではどんな状況を作ればよいのか。
1,組織体の環境は、コントロール意識を高めている状況にある。
2,現実的な組織目標や目的が設定されているし、浸透している。
3,禁止行為や違反行為が発見された時に、充分周知出来る、必要な措置を記述した方針書(たとえば、就業規則・倫理行動規範)がある。
4,取引に対する適切な権限授与の方針が設定(明確に)され維持されているか。
特にリスクの高い領域に対して、組織体の活動を監視し、資産を保全するための方針、実務、手続、報告書などがあるか。
経営管理者に妥当かつ信頼できる情報を提供するようなコミュニケーションシステムはあるか。
5,従業員同士の信頼関係が充実して、明るく見通し之良い職場である。 ・・・等々
そもそも、不正は起こるべくして怒る。
集金されたお金が、事務所の机の上に何気なく乗っている。
係を無闇に一人にする。
見通しので効かない、死角が多くある。
従業員通しが、余りコミュニケートが取れない、喰らい職場。
これらは総て、経営者が観察していれば、容易に防げる事。 経営者が余りにも従業員を、理解した素振りや、信頼しすぎていると、大きな痛手となる。
ある程度距離を置いて、傍観する構えも必要な事なのである。と同時に不正が起きるような空気を作らない職場を作り出す手腕が望まれる。
更に不正が起きたと思われる時点で、従業員を傷つけない方法で、取り調べが出来る方策を考えておくべき。 と共に、処罰基準事項もきちんと明確にしておくべきだ。
不正は、幾ら企業内の身内が起こしても、きちんと処罰規定があるべきで、企業の有する金品を、無断で持ち出したり、それを隠匿した場合は、役職に関わらず処罰の対象にならなければ、他の従業員に示しが付かない。
ただし、犯罪か犯罪ではないかの判断をする訳で、疑いだけで処分は出来ない。
不振だけでは処分は出来ない。 確固たる証拠を固めて、処分を決定されたし。
周りが騒ぎ始めると、無実の場合、名誉毀損罪、人権蹂躙罪が、適用される。
by mix-mac
| 2007-10-26 13:24
| ★経営問題