★モラルハラスメント「自己愛性人格障害」2

★自己愛性人格障害
自己愛性人格障害(じこあいせいじんかくしょうがい、Narcissistic Personality Disorder)とは、ありのままの自分を愛せず、自分は優越的で素晴らしく特別で偉大な存在でなければならないと思い込む人格障害であるとされるが、過度に歪んだルールである内的規範が弱いケースであるため、精神病的に扱われる事もある。

★診断基準
・誇大な感覚
・限りない空想
・特別感
・過剰な賞賛の渇求
・特権意識
・対人関係における相手の不当利用
・共感の欠如
・嫉妬または他人が自分に嫉妬していると思い込む。
・傲慢な態度
5つ以上が当てはまると自己愛性人格障害の可能性がある。 自己愛性人格者の多くが自覚がないとされる。(失恋等の事象を)相手の所為にばかりすることもあり、他人の批判ばかりして自分を見ようとしないからである。このような人は多いが、とくにそれすらも考えようとしない、あるいは自覚があっても避ける傾向にあると自己愛性人格障害の可能性は高い。

★自己愛性人格障害
英語ではNarcissistic Personality Disorderです。そう、つまりナルシストのことです。
その原因は母親の過保護と父親の不在です。
そのおかげでいつも自分は特別なものだと感じています。
そのため、誰かに自分のことを非難されるのをとても耐えることができません。
自分は特別な人間だと感じ、様々な対人関係の障害がでてくるのが特徴です。
まわりの人間は自分を敬うのが当然と感じ、他人への思いやりに欠けます。
究極の自己中心的な人間、裸の王様がこの自己愛性人格障害です。
この自己愛性人格障害には、大きく二つのタイプが存在すると言われています。

ひとつは無自覚タイプです。これは日本に多いタイプで、まさに自己中心の塊です。
多くは、母親の過保護によって生じます。愛情を注がれ過ぎたために起きます。
「特別な子供」扱いすることで、「私は特別な人間なんだ」と思い込んでるのです。
厚顔無恥、誇大、顕示欲の強さなどがこのタイプの特徴です。

もう一つはこれと全く逆で、過剰警戒タイプです。小さな頃から親の愛情を受けなかったため、褒められずに育ったために、
「自分は本当はもっとすごいんだ」と空想して、傷付いた自尊心を取り戻そうとするタイプです。
傷付きやすさや、過敏性が強く密かな自己愛を持っているのが特徴です。
このタイプはアメリカで多いとされています。
共通しているのは「自分は特別だ」と思っていることです。
また、「独特で」「完璧な」「才能がある」と自分を表現し、「普通の人には理解できない」と感じているようです。

★無自覚タイプ
他人の反応に無頓着
傲慢で攻撃的
自己陶酔の塊
注目の的であろうとする
他人に傷つけられる感情を受け付けない

★過剰警戒タイプ
他人の反応にひどく敏感
押さえ気味、恥ずかしがり屋、目立つのを避ける
注目の的になることを避ける
他人の話に軽蔑や批判の証拠を探る
簡単に傷つけられやすい

★もう少し具体的に症状をみていきましょう。
1,あからさまな傲慢さ  尊大で横柄な、また大げさで相手に軽蔑的な態度をとります。
 社会生活での慣習や規則をバカにし、自分には愚かで的はずれな規則だとあざ笑います。
 自分の高潔さを他人が見のがすことには怒り出しますが、他人のそういうことに対して は全くの無関心です。
2,対人関係での搾取  当然の権利だと考えています。常に相手に対して自分を特別扱 いするよう求めます。
 はずかしげもなく、自分が目立つためや願いを叶えるために他人を利用するのは当然の ことと考えています。
3,誇大性  えっ?と思うようなの空想をしたり、成功や美、愛に関する未熟で自己満 足的な想像に浸りがちです。客観的事実はどうでもよく、事実を勝手に曲げ、自分に対 する錯覚を必要とあらばうそをつくこともかまわない。
4,自己像の賞賛  自分は価値があり、特別で(ユニークでなくても)大いなる称賛を 受けるに値する人間だと信じていて、誇大的で自信に満ちた行動をとります。
 しかし、それに見合うような成果を収めることは少ないです。
 他人にはわがままで、軽率で、おおちゃくな人間だとみられているにもかかわらず、自 分の価値を信じています。
5,他人へのわざとらしさ  過去の対人関係はいいように記憶が変えられています。
 受け入れることができない過去の出来事や苦しみは簡単に作り直されます。
6,合理化のメカニズム  自己中心的で周囲に対して思いやりに欠けた行動を正当化す るために、もっともらしい理由を付けようとする。それらは欺瞞的で浅はかなものです。7,偽り  みえみえのうそをつきます。失敗をしてもすぐに埋め合わされ、プライドは すぐに復活します。
8,無頓着  いっけん冷徹で無感動な自分を演じます。逆に、軽快で楽天的であるが、 自己愛的な自信が揺さぶられるといかりや恥の感情や空虚感が表に出てきます。

纏めると、自己愛性人格障害は対人関係での誇大(誇張)した自分が表に出てくることが主な症状です。しかし、一方では羞恥心が非常に強く傷付きやすい一面を持っていたり、劣等感や怒りに満ちた一面も持っています。
これらが自身と合わない対人関係をうまくさせないことの原因となっています。

以下に診断基準をあげておきます。
以下のうち5つ以上あてはまると、自己愛性人格障害が疑われます。
・自分は特別重要な人間だと思っている。
・限りない成功、権力、才能、美しさにとらわれていて何でもできる気になっている。
・自分が特別であり、独特であり、一部の地位の高い人たちにしか理解されないものだと 信じている。
・過剰な賞賛を要求する。
・特権意識を持っている。自分は当然優遇されるものだと信じている。
・自分の目的を達成するために相手を不当に利用する。
・他人の気持ちや欲求を理解しようとせず、気づこうともしない。
・他人に嫉妬をする。逆に他人が自分をねたんでいると思い込んでいる。
・尊大で傲慢な態度、行動をとる。

★増え続けるハラスメント
 ハラスメントはセクシャルハラスメント、パワーハラスメント、モラル・ハラスメントの3つが大きな部分を占め、これらはそれぞれ重なりあう部分もあるとされる。これらのハラスメント(いじめ、嫌がらせを含む)の発生が、近年目立って増加している5。モラル・ハラスメントとは、静かに、じわじわと、陰湿に行われる精神的ないじめ・嫌がらせである。「無視をする」「わざと咳払いをする」「見下すしぐさをする」「否定する」など、周りからは些細なことのようにみえる行為でも、繰り返し行われることで、想像以上の精神的苦痛をもたらすことがある。
 町沢静夫氏(町沢メンタルクリニック院長)は、「モラル・ハラスメントの根本には、上下関係や権威を重視する封建的な考え方と、よそ者を排除しようとする村八分的な要素があるのではないか」と分析している。例えば、ある職場で新参者が今までにない視点で意見やアイデアを述べたとしよう。それらは、検討に値する貴重な内容である場合が少なくない。そこで、ただ漫然と経験を重ねただけの古参者がその発言を嘲弄し、葬り去ることがある。新参者の多くが、「言っても無駄だし、出る杭になっても打たれるだけだ。」と思い、そのうち考えもしなくなり、日々の定型的な業務の中に埋没してしまう。それでも自分の意見を主張し続ける人が、モラル・ハラスメントの被害に遭いやすい。こうした人は、仕事のパフォーマンスが悪いわけではなく、ハラッサー(ハラスメントをする人)は特に叱責しようがないので、陰にこもった攻撃を仕掛けてくるのである。
 バブル崩壊後、リストラの横行や成果主義の拡大等の影響もあり、ストレスフルで疲弊した職場が増え、ハラスメントの発生が急増している。ただ、気をつけなくてはならないのは、どんなに仕事のストレスが多くても、ハラスメントをしない人はしないということである。ハラスメントの増大については環境面の要因も確かに大きいが、ハラッサーの資質面の問題が最大の要因である。

判別基準の明確化にむけて
 セクシャルハラスメントも、軽微なものはハラスメントにあたるかどうか判別が難しい。パワーハラスメントやモラル・ハラスメントは、その判別にあたっての基準が極めて曖昧なためハラスメントと特定しにくく、ハラッサーにハラスメントをしているという意識がないことも多い。
 モラル・ハラスメントと誤解されるケースとして、例えば口下手な人が、会話の中で悪意はないが真意を伝えられずに、相手に「蔑視された」と受け取られるような場面もあるだろう。また、何らかの行為を受ける側が、被害妄想的に相手の言動を捉える場合もある。ハラスメント問題がアンタッチャブルになりやすい背景には、この判別における曖昧さがある。ハラスメントに関係する行為をいかに客観的にとらえ、問題のある行為に警告を発するか。難しい課題だが、多くの職場で問題が深刻化し、多くの労働者が悩まされている現状から、私たち労働組合役員は目をそらしてはならないのである。
 ハラスメント行為を判別するにあたっては、その言動に業務の範疇を超えた悪意や差別が存在しているか、第三者がその行為を客観的に見た際にどう感じるか、といった点がポイントになるのではないか。それを明確化するためには、ハラスメント判定にむけたある程度の基準を設定し、それに照らし合わせることが有効だろう。カナダでは、行政当局が「カナダの職場におけるハラスメントの判断ガイドライン」を作成し、公開している。ここでは、「その行動(行為、言動、感情表現など)がハラスメントを構成するかどうか評価するための視点」として、以下の5点を掲げている。

その行動が不快なものや攻撃的なものか
通常人がその行為を不快なものや攻撃的なものと見なすか
その行動や行為が、品位を下げたり、けなしたり、個人を侮辱したり当惑させたりしたか
それは1回だけのことか
一定の期間にわたる一連の出来事か6

 日本でもこうしたガイドラインを行政だけでなく、個別の労使においても作成して周知徹底することが一刻も早く望まれる。

モラル・ハラスメントがおきやすい状況
 ハラスメント発生の多い職場にあらわれる有形・無形の現象があると思う。以下に記す状況は、それぞれの職場における与件の違いや感覚的なものもあるため、絶対視すべきことではないが、あくまで注意報として労使で捉えても良いのではないか。
 第1点目が、従業員の離職の増加である。私もスーパーの現場で見続けてきたが、同じ店で同様の商品を扱う2つの部署で従業員の定着状況が大きく異なる場合がある。退職者に本音の退職理由を聞くと、「きちんと教えてもらっていないのに、間違えると怒られる」といったものが多い。また、正社員(特にリーダー)に非正社員に対する差別意識がある場合も、非正社員は居心地の悪さを感じ、短期間で去っていくことが多い。正社員の言動の中に相手を見下したり、傷つけているものがある可能性が高い。こうして人材が定着しない職場は、絶えず人手不足に悩まされ、採用や教育にも無駄なコストと労力をかけていくことになる。他者への差別意識をもつ人が、自分で自分の首を絞めているという局面をよく見かける。
 第2点目が職場の活力や雰囲気の悪化である。私が出身単組で専従の中央執行委員をしていた頃、百店舗以上の店舗をオルグした。経験を重ねるにつれて、店舗のバックヤードに入った瞬間にその店特有の空気を感じることが出来るようになってきた。店の空気が悪い場合には、例えば挨拶が少ないとか、食堂での会話がネガティブなものばかりといった現象が見られることもあった。この店の空気と店長の性格が、恐ろしいほどに一致することがよくあった。そして、空気の悪い店舗では顕在化するハラスメントの件数が多かった。ネガティブな事項の全てを店長の資質に帰するわけではないが、人格的に未熟な人が絶対的な権限を持つことは、ハラスメント発生にもつながりやすいと言えるだろう。

★被害者のタイプから見えてくるもの
 よく、いじめられる側にも問題があると言われる。モラル・ハラスメントを受けやすいのは、どのような人たちだろうか。もちろん、いろいろな類型があるため、以下に示すのはその一部である。就業上の問題や仕事上のミスが多い等の事実がある場合もあるが、それはむしろパワーハラスメントにつながりやすい。そのような明確な落ち度が、被害者にないことが多い。むしろ仕事のパフォーマンスや取り組む姿勢は、良い場合が多いように思える。
<従順型>
 あまりにも素直な性格のため、必要以上の攻撃をうけても、「それは自分も悪いのだから」と受け止めてしまう人が被害を受けやすい。このタイプの人は、ハラッサーにとって憂さをはらすのに極めて好都合である。仕事には誠実に地道に取り組み、一般的には周囲から好感を持たれる人が多い。
<高パフォーマンス型>
 仕事のパフォーマンスが高い、または専門的な能力や技能を持っているため、上司に信頼され褒められるような人が、周囲からの嫉妬が原因で被害者になってしまうことがある。
<自己主張型>
 「自分はこう考える。こうしたい。」といった主張をする人が、「未熟なくせに生意気な人間」というレッテルを貼られ、被害者になりやすい。
<独立独歩型>
 自分の意思や信念がしっかりしているため、安易に他者に迎合しない人が被害者を受けやすい。職場で主導権を握りたいために、周囲の人を支配しようとしている加害者にとって、自分の意向になびかない人は邪魔者でしかないのである。
<真面目型>
 不真面目な人が、真面目に行動している人をみると、相対的に自分の評価を下げる要因になったり、自分自身の行動が否定されているような感覚にとらわれることがある。このため真面目な人が、モラル・ハラスメントの標的となることがある。また、真面目な人は責任感の強さから言い訳的な反論をしたがらないため、攻撃されやすい。

 こうしたモラル・ハラスメントを受けやすい類型から捉えると、見えてくることがある。ほとんどのハラスメントは、本質的な努力をしない人が自分の劣等感や不安感を解消するために、他者をより低く位置づけようとすることで惹き起こされる行為と言えるのではないか。極めて卑劣であるとともに、その職場の雰囲気を悪化させて生産性も落としてしまう。この悪魔のような行為に日本の社会はあまりにアンタッチャブルだったのである。
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Commented by ふぅ at 2014-06-19 02:29 x
■自己愛性人格障害■


・自己愛者は必ず「他罰的」傾向がある 【ターゲットを必要とした不安回避のため】

・自分(たち)こそが善で絶対的として、ターゲット(他者、他国民)批判 【すり替えによる排斥、他罰依存に没頭する】

・自分(たち)こそが被害者である心理。
 心に湧き出る過去に否定された憎悪や悪意を投影し、他者へ強要したり、それを利用して他者を貶める 【歪んだ自己愛の強さ】

・直接関係のない事柄や人物と、自分(他者)を同一視する 【支配、コントロール。不安回避。個人的な生い立ちや環境のすり替えによる】


※ 自己愛性人格障害は自分ではなかなか、気づきません。
by mix-mac | 2008-12-27 16:36 | ★経営問題 | Comments(1)

ロッジの差し陽の中で、珈琲の香りを楽しみながら季節の狭間に癒しを感じ、心の動きを綴っています。カテゴリー別に整理をして引き出しに詰めております。少しの間休んでいって下さい。


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